ゆめがあふれるせかいへ

近道がないことは知ってるよ

自担が“けじめ”をつけた日の話

 

2年前、わたしは自担である阿部亮平くんからひとつ肩書きが消えてしまうことが嫌だった。

 

 

今から7年ほど前の2011年、私の自担は半年間休業し、そしてその半年後、上智大学に合格した。

Snow Manの前身グループ"Mis Snow Man"が自然消滅しかけた頃、それぞれが未来に不安を抱えていたその時に下した「大学に行く」「そのためにジャニーズを休業する」という決断。

"自分には武器が何もなかったから"

阿部くんは得意な勉強をアイドルとして生きていくための武器にしようと、高校3年生の時にそんな大きな決断をした。

そして無事大学生になって戻ってきた後、Snow Manが結成された。学業との両立を頑張りつつ「これからもアイドルであるための選択であって、大学生をしながらも俺はアイドルだからね」「俺は文舞両道のアイドルだ」と胸を張って言う阿部くんがわたしは大好きだった。(「文武両道」を阿部くんはいつも「文"舞"両道」と書いていた)

そんな発言は2016年夏に、日本テレビの番組「PON」に出演した時にもあった。2015年秋に気象予報士の試験に合格した阿部くんは、なぜ気象予報士の資格をとったのか聞かれ「売れたかったからです!」と迷わずこう答えた。アイドルとして売れたい、その一心で合格率4%の壁を越えようと5回にわたって試験を受け続けた。

家に一番あるものが参考書、ストレス解消法が勉強、舞台の幕間でも勉強、舞台後は疲れていてもすぐ家に帰らずカフェに行って終電まで勉強。そんな学ぶことが大好きだった自担が大学卒業する前にお友達と「学生じゃなくなってしまうのが寂しいなぁ。大学院いけばいいのにねぇ」なんて超無責任な話を冗談半分に話していたこともあった。そんな時に自担はサタジャニにて、大学院進学を発表した。

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(2016年2月27日 日刊スポーツ サタデージャニーズ)

それはそれは驚いた。散々話していたくせにね。だってほんとに年中舞台やコンサートに出ていたし、"もう両立なんて無理"って思ってると思ってた。そんな中で学年の成績優秀者として表彰されてるのも驚いたけど、本当に優秀だった阿部くんを見て教授から「大学院に行かないか」と言われて大学院進学を考えたというから、さらに驚きだった。

Snow Man知名度UPのためになればと思って」この時にも、気象予報士の資格を取ったときにも言っていたこの言葉は、もはや阿部くんの口癖。この言葉には自分の居場所を残してくれた5人への感謝の気持ちと、恩返しがしたいという思いが込められている。

 

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大学院進学後から1人でのテレビ出演が増えた。本当に増えた。何年も前から言っていた阿部くんのひとつの夢、クイズ番組の出演もついに2017年9月に果たし、初出演ながらも阿部くんの解答でCMをまたぐなどしっかりと爪痕を残した。「ジャニーズJr.」「現役大学院生」「気象予報士という肩書きがたんまりつけられる自担を、この人が好きなの!っておもわず自慢したくなった。当の本人は、どこに出演しても「Snow Manを知ってもらうため」「いつかはSnow Manみんなでクイズ出演がしたいからそのための出演だと思ってる」などと言っていて、ミラクル9(初めてのクイズ出演)の収録の日に、5人に『いってきます』って言ったらみんなが一斉に👍ってしてくれて嬉しかった!」(じつは佐久間くんだけさくピースだったらしいが)って言ってたように、本当にSnow Manがだいすきな阿部くん。


そのSnow Manのメンバーの中でも休業してまで大学を受けることを選んだ自担に対しての想いは様々だった。休業中帰る場所がないと思って辞めようかと考えてた阿部くんに会って励ましたり応援してくれた岩本くんとか、アイドルとして当時の状況に焦っていただけに賛成できなかった宮舘くんとか。宮舘くんに関しては、復帰してからも2人の関係性はいいものではなかったと思う。復帰後の滝チャンで仲直り的なことをしたけど、わだかまりがちゃんとなくなったのはもっと後だったと思う。でも今、当時は本当に必死だったと話しつつ「阿部は勉強していることを隠していて、もはやかっこよすぎてむかつく笑」などと言ったり、褒めてくれるようになった。なによりこうしてアイドルとして生きていく道もあるのだと納得して、認めてくれたように思う。あとで「自分のやるべきことを分かってる阿部が羨ましかった」と言っていた宮舘くん。阿部くんとの意見の違いはあったけど結局2人とも、アイドルとして活躍したいという気持ちは一緒で、とにかく必死にアイドルとして生きようとしてた。すごく素敵なことだと思うし、一番大事なことだと思う。仕事をする上で考え方に違いがあるのは当然だと思うけど、若いうちにぶつかったことがきっかけで今お互いに刺激をもらってアイドルとして頑張ってる。そんな彼らを応援できるのは、すごく楽しい。(発言は思い出しながら書いてるのでニュアンスです)

こうして、大学院に通ったことによって、ファンだけでなく自担の周りの人たちの考え方も変わった気がする。

 


2018年3月25日、Snow Manの横アリ初単独公演。この日、横アリのステージに1人で立った自担が言った言葉。

「もうすぐ、院卒アイドルになります!」
アイドルとして生きて行くための大学院進学を決めて、忙しいながらも両立を頑張り、「ダメだったらもうちょっと卒業が遅くなるかも」と言いつつも阿部くんはちゃんと3月に卒業を決めていて、それをファンに報告してくれた。

卒論や修論で苦しかった時期も研究室に行っていて、修論で追い込まれていた時期は舞台の後に朝まで研究室に篭って次の日また舞台。きっとたくさんの無理をしたと思うし苦しかったと思うけどそれを乗り越えてついに卒業だなんて、本当に本当におめでたいこと。2年前肩書きがなくなるのが嫌だと思っていたわたしも「"院卒アイドル"って響きもいいなぁ。めっちゃくちゃかっこいいなぁ」と思った。

  

そんな大学院の卒業式がこの大学院卒業宣言の2日後、2018年3月27日10時から行われることになっていた。その日行われる他グループとの合同コンサート"ジャニーズJr.祭り"の1部は12時開演。去年、Travis Japan 川島如恵留くんが祭りと卒業式が被ったとき「これからはアイドルとして生きて行くから」的な理由で卒業式に出ず横アリの舞台に立っていたと思うんだけど(ニュアンスですいません)学生を頑張ってきた自担にとってすごく大切な日だから卒業式に出て欲しいって気持ちもありつつ、でもきっと自担は横アリを選ぶと思ってしまっていて。いや、もうステージの上にいて当たり前くらいにまで思ってた気がする。ステージの上にいない自担が想像できなかった、いや、したくなかったんだと思う。今考えれば誰かと比べるものじゃなかったしほんとわがままで恥ずかしいなって、とても反省してる。

 

そして、12時開演。

定位置に、自担が、いない。

 

Snow Manが5人しかいない。

 

そこで初めて気付く。自担がいない現場、何をみたらいいのか全くわからない。“代わり”なんていない、ということに。すぐに状況を把握できなくて、気づいていない隣のお友達に伝えるのすら時間がかかった。ただただ、呆然と突っ立ってることしかできなかった。

自担が公演を休んだのは2015年1月以来だったと思うから、約3年前。気象予報士に受かってからは仕事を優先していたし、したいと思っていたようだったので、わたし自身もすっかりそれに慣れてしまっていて1人だけいない状況への耐性がめっきりなくなってただけに「仕事はもう休まないんじゃなかったの…?」なんてことも、ちょっと思ってしまったり。本当に恥ずかしい限り。

自担の立ち位置には他のメンバーがいて、横を見るとそこだけ空いてた。場所をつめてた。やはりどこをみてもわたしが一番大好きな人はいない。ということは卒業式に出たのだということはわかってるのに、今思えば「大げさかよ!」だなんて思うのに、不思議なものでこういう時って「もうこのまま私たちの目の前に現れないんじゃないか」とか最悪のことまで頭によぎるんだね。自分でも驚いた。阿部くんに限ってそんなこと絶対にないと思いつつも、でもアイドルに“永遠”とか“絶対”とかがないことも知っていて。デビューしてるとかしてないとか人気があるとかないとか推されてるとか推されてないとかそんなものは全く関係ない。誰にも突然いなくなる可能性なんて常にある。数日前まで立っていたステージから突然消えたとき、そんなことをどうしても考えてしまって不安でいっぱいになって、絶望に陥りそうになった。この時、いつも見えるところにいてくれることのありがたみを身をもって感じることになる。

気にかけてくれた隣のお友達が盛り上げてくれて楽しい気持ちも出てきつつ、5人のSnow Manを見ながらずっとモヤモヤしてた。

そんな中でMCがはじまるとA4サイズくらいの、手紙にしては大きな紙を2つ折りにして持ってきた深澤くん。隣の渡辺くんにコソコソ話したり、SixTONESが話してる間ずっとうろうろしたり話もしないのにマイク構えてみたり、息を深く吸ってみたり、とにかく落ち着かない様子。

Snow Manの番が回ってきて「阿部ちゃんから手紙というか、問題文?が届いてて!ちょっと変わってるんだけど笑」と手紙を出す深澤くん。無数の“た”が散りばめられた下にたぬきの写真がついている。その無数の“た”の中に「学生の自分との最後のけじめをつけてきます」の文字が見える。(うっわぁ〜〜…言葉のチョイスが阿部亮平でしかない…と胸がギュッとなった)

深澤くんが「これたぬきだよね。だから“た”を抜いて」と説明してくれる。隣で「うわぁ〜!まじむじぃ〜!」と騒ぐ佐久間くんがかわいい。「じゃあ岩本さん読んでみてよ」とだれかが言ったのにもかかわらず、スルーして深澤くんが読み始める。(譲らないのがさすがだったすき)

Snow Manでは、深澤くんに対して「なんかここ狭くない?」「俺の顔がでかいからやぁ!!」っていうやりとりがあって前からよくやっていたけど、最近あべふかでやることが多くて、手紙にもその文があった。(深澤くんが読むことを知っていて、というか頼んだのかな、なんて考えると愛しい!愛しすぎ!!)

「p.s.なんか横アリ狭くない?」を読んだ深澤くん、「俺の顔がでかいからね。」とすごく優しい声で少し俯きがちに言った。明らかにいつもの勢いはない。「なんか今日優しいね」って言われたときの深澤くんの一言。

 

「いや無理あるよ。直接言われないといつものやつできないから!笑」


この一言で、わたしはずっとモヤモヤしてた気持ちが一気に涙に変わってそれはもう引くほど泣いた。そうだった。阿部くんがいないと一番本領発揮できないのは、この人だった。"苦しいこともつらいことも全部共有してきた"大切な同期であり、いつもそばにいるそのメンバーは今日この場所にいない。あんなに寂しさが顔に出ちゃう深澤くんを見たことがなくて、涙が止まらなかった。(わけわからないタイミングで大泣きしてるわたしの背中を優しくさすってくれたお友達に「なるほど、これが(わたしが)よく言ってるあべふかか…!と思った」と言われた笑)

「今日は参加できなくてごめんなさい。学生の自分との最後のけじめをつけてきます」

その後、その"けじめ"という言葉に対して、けじめってかっけ〜!けじめなんて人生でつけたことある!?俺ないんだけど!!マッチさんの曲歌ったくらいだよね〜!けっじっめ〜♪って、"けじめ"で盛り上がる5人がものすごく愛しかった。阿部くんが発した初めて聞く難しい言葉に反応して、えっなにそれ!どういう意味ー!?って騒ぐ5人が、当人不在でも健在だった。

あと佐久間くんが持ってた阿部くんのうちわを、話してる人の後ろまで行って絶対にフレームインさせてくるのが嬉しくて。無邪気に楽しそうに阿部くんのうちわを移動させてる佐久間くんが"Snow Manには阿部ちゃんがいて当然!"って言ってる感じがして、ほんとそんな感じがしただけだけど、嬉しくて嬉しくて、泣いてたはずなのに笑っちゃった。

そして最後に深澤くんが「夜公演には阿部ちゃんもいるので!」と言ってくれた。この公演に自担がいないのは事実だけども、「次の公演にはいる」そう言ってくれるだけでものすごく救われるものがあった。不安なときいつも安心させてくれようとするのはあべふか同期コンビのことが多いなぁと思っていたのだけど、この時改めて思った。これからも深澤くんの隣にいてほしい。阿部くん早く戻ってきて、そんなことを深澤くんを見ながら考えていた。

 

そしてライブは後半へ。

各グループが次々と、各単独でもらった新曲を披露していた。きっとこのあと、Snow Manの新曲「Snow Dream」も披露される。2日前の単独コンサートで聴いたときに、この6人が大好きだと本当に本当に強く思った曲。それを今日は自担がいない状況で聞くんだと思ったら、今日は来るべきではなかったと思ったし、見たくないって思った。"あべこべな華"は誰が歌うの?せっかく名前を入れてもらったこの曲を2回目にして違う人が歌うの?って。ずっとぐるぐるしてた。その時間が着々と近づいていることが本当に苦しかった。

 

Snow Manのコーナーが始まった。

ステージが明るくなった瞬間。

 

 

明らかに6人いる。

 

 

何事もなかったかのように

当然のように

まるでピンチの状況にばっちりのタイミングで「待たせたな」と現れるヒーローかのように。

 

自担はステージの上に笑顔で立っていた。

(暗い花道を走ってセンターステージに向かっている影がわたしの目には6つ見えて、あまりに念が強過ぎて幻覚が見えてるのかと思った。ライトが当たって明らかにそこにいる自担を見て、泣き崩れてうまく立てなかった)

 

自分が長年大切にしてきたものと"けじめ"をつけてきたそのヒーローは、とてもすがすがしい顔をしてた。

 

1曲目のFlamingoの最後の部分、“Fly on...”の隣の人の肩に手を置くフリで、阿部くんの肩にゆっくり力強く、笑顔で阿部くんを見つめながら手を置いたのは、宮舘くん。その瞬間、阿部くんも宮舘くんの方を向いて、パッと笑った。この人が一番反対してたことをすっかり忘れてしまうくらい、2人とも嬉しそうな顔して笑ってた。その後のVanishing Overの曲中で岩本くんが「阿部卒業おめでとう!!」と叫んだ瞬間の阿部くんもほんっとに嬉しそうだった。

向かい側から歩いてきた佐久間くんを見て嬉しそうな顔したり、宮舘くんとハイタッチしてた、あの嬉しそうなキラキラの笑顔はきっとずっと忘れないだろうな。

 

そして深澤くん。
深澤くんは困った時とか緊急事態の時に同期である阿部くんの目を見る癖があって、この日のMCもずっと目を泳がせていた深澤くん。きっとこういうときは阿部くんと目合わせるんだろうなって、何度も思った。そんな深澤くんが阿部くん不在のBoogie Woogie Babyの間奏のときにいつもの位置で踊ってたとき、ふと最下手が立ち位置の隣の阿部くんの立ち位置があいてるの見て、踊りながらちょっとずつ阿部くんの立ち位置に移動して、臨機応変にフォーメーションのバランスをとってくれた。素敵な同期だなぁって胸がいっぱいになった。帰ってきた阿部くんに対して、ハイタッチとかハグとかはなかったんだけど(逆にしたら驚く)どこだっけな、ふたりですごく笑いあったんだよね。阿部くんの帰りを一番待っていてくれてたのはもしかしたらこの人なのかもしれない、って思った。

 
そしてなによりも6人の中で当然のように「おかえり」「ただいま」だったのが嬉しかった。

最初は反対の人もいたけどだんだんみんな自担の両立したいという気持ちを大切にしてくれるようになって、優しく見守ってくれたし、帰ってくるのを待っていてくれた。

よく考えたら、ほんの半日いなかっただけなの。でもここには、"阿部がいて当然"という阿部くんの居場所があって。「阿部の場所はここにあるよ」ということを、言葉には表さないけど、きっとそういうことなんだろうと思った。

 

阿部くん、言ってたね。「5人は帰る場所を残してくれた恩人なんです」って、口癖のように。恩返しがしたいって言ってたくさん頑張ってくれたけど今ここにいてくれるだけで、一緒に笑ってくれてるだけで、きっと十分恩返しができてるから不安にならないでほしいし、背負いすぎないでほしい。

 

ステージに立ってすぐに腰突き上げてみたりflamingoの「シャンパンのようなUr Smile」のとこで唇をなぞったり(いつもやばいけどこの日はもっと気合い入れてた)めっちゃくちゃアイドルだった時のわたしの気持ちがこちら。

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(荒ぶりすぎて字が字じゃないし、号泣しながらしっかりメモしてるの気持ち悪いし、こんなことばかり書いてるメモを見たお友達たちに「ポエムかよwwww」と相当笑われたけど、さっきまで大学院生やってた人が出てきた瞬間120%でアイドルしてるのが好きすぎたんだもん?!)

 

そして、

「君と描きたい景色がまだ未完成な間は もう少し側にいて」ー Snow Dream / Snow Man
突然現れてこんな歌詞の歌を歌う自担ほんっと。ずるかったな〜。笑

 

この日、アイドルを一筋に生きて行く覚悟と意地をすごく感じた。自担は最後まで両立を貫いてやるという意志がものすごく強い人だった。両立を頑張る「文"舞"両道」の自担が大好きだったことをわたし自身忘れてしまっていた。

 

思えば自担が気象予報士世界遺産検定に合格した時も、大学院進学を決めた時も、全部事後報告だった。メンバーにさえ勉強していることを隠してた。なんだかとっても阿部くんらしいんだけど、でもこんな大変な中で彼にとってアイドルである理由と、学生をしながらアイドルでいる大変さをどんなモチベをもって頑張っているのか、わかっているようで全くわからなくて。少しくらい背中を押させてくれてもいいのに、ファンやメンバーを頼ってくれていいのにってずっと思ってた。(だから少年たち2016のあべさくなべのシーンでは毎回泣いてたなぁ笑)

周りをもっと頼れるようになれたらもっともっと素敵なアイドルになれると思うから、これから頼ってほしいな。なかなか難しいだろうけど、これからは逆に人を頼る努力をしてほしいなぁなんて。思ったりする。

 

 

この日はほんとにずっと泣きながら防振覗いては「はぁぁぁだいすきぃぃ…」って小声でブツブツ言ってて、ふと、(えっわたしめっちゃくちゃきもいなお友達ごめん……)と思って顔を上げたら隣のお友達は「はぁぁ!背中のほくろがたまらん!!」ってブツブツ言ってた。いろいろあるけどやっぱおたくって楽しい。

 

散々泣いた。あんなに現場で泣いたことないってくらいには泣いた。

なのに結局、すっごくすっごく幸せだった。

 

世界で一番幸せになってほしいと思ってるのに、世界で一番幸せなのは阿部くんを応援できるわたしかもしれない、阿部くんごめんねって思った。…うん、めっちゃきもいな。笑

 

 

 

卒業おめでとう。

よく、がんばったね。

 

 

 

学生の自分にさようならをして、アイドルとして生きて行く覚悟をもってステージにあがったきみに、改めてありがとう、そしてこれからもよろしくねと心の中でそっと伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

2018年春、

18年間学生だったきみと、さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

《追記》

阿部くんが登場した瞬間、SixTONESLove-tuneTravis Japanのファンもいたにも関わらず、阿部くんはものすごい大歓声で迎えられた。会う友達会う友達に「阿部くんかっこよすぎでしょ」と言われたことは、わたしも本当に嬉しかったし、誇らしく思った。あの歓声を浴びた時の阿部くんは本当に嬉しそうな顔をしていたけど、あれからも「あの時大歓声で迎えてもらったことは本当に嬉しくて、今でも忘れられない」と度々聞くくらい、阿部くんにとっても大きな出来事だったようだ。

 

そして、もうひとつ書いておきたいことがある。

 

この日の12時ちょっと前、コンサートが始まる直前の話。卒業式を終え新幹線に飛び乗り新横浜へ向かう途中の阿部くんの元に、1通のメールが届いた。

 

「大学院修了おめでとう。行ってきます」

 

阿部くんはあれが本当に本当に嬉しかったと、大学院の話をする時にいつも話してるんだよ、

 

 

宮舘くん。